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法教育についてLegal education

法教育とは

一般の小中高校生などに、法律の背景にある理念を考えてもらい、対立する利害を調整するディスカッションなどを通じて、法の機能や意義を身につけてもらう教育です。

筑豊部会でも小学校からの出前授業の要請を受け、実施しておりますが、過去に小学6年生を対象に実施した授業の一例を紹介します。

授業例 弁護士の業務について

最初に、講師の弁護士が弁護士の役割や歴史について概要を説明します。弁護士になるための道のりや、裁判官等や検察官の他の法律職との違いといった事も教えます。

設例 ディスカッション
こんな形で、裁判を考えてもらいました。

講師A君がB君にお金を貸しました。B君は、「お金を借りていない。」と言っています。A君がお金を返してもらうには、裁判を起こして裁判所に認めてもらうしかありません。どんな証拠が必要ですか?

児童1借用書があればいいと思います!

講師借用書があれば一番ですね。しかし、A君とB君は作っていませんでした。どうすればいいのですか? 裁判所は認めてくれないのですか?

児童2立ち会ったC君を連れてくればいいのではないでしょうか?

児童3B君が急にお金を使うようになって、みんなが驚いていた、ということを周りの人に証言してもらったらいいと思います。

講師借用書があれば一番ですが、それが唯一の証拠ではありません。みなさんの言った事実を積み重ねて出して行けば、裁判所はB君がお金を借りたと認めてくれるかもしれませんね。

刑事事件について

刑事事件について裁判員裁判の制度を説明し、具体的な事例から有罪、無罪を考えてもらいました。

法教育についてのQ&A

学校が弁護士に派遣してもらう場合には費用はいくらくらいですか。
福岡県弁護士会では、平成26年3月31日まで、上限80クラスですが、無料キャンペーンを実施しています。
どこに申し込んだらよいですか。
福岡県弁護士会のページからお申込用紙をFAXしていただくか、092-741-6416にお電話ください。
どのような弁護士が授業をしてくれるのですか。
福岡県弁護士会の法教育委員会が実施する研修を受けた弁護士が担当します。
小学生でも理解できるのでしょうか。
出張授業では、テーマを決めて行っていきます。 小学生を対象とした場合には、「弁護士の職業」というテーマで双方向の授業をする場合が多いです。
上の質問に関連して、どのような授業をしてもらえるのですか。
裁判員裁判の模擬裁判や、裁判所見学のツアーの企画などのプログラムをご用意しております。

終わりに

国でも、平成23年度から平成25年度にかけて小中高校における新しい学習指導要領が完全実施される動きが現れて、法についての学習を充実させることを強調しています。

福岡県弁護士会も法教育関連の単発イベントを行い、並行して法教育委員会を通じて多くの福岡県下にある小中高校に弁護士を講師として派遣し、出前授業を繰り返しています。

平成23年4月1日には、出前授業などの申込の対外窓口となるほ法教育センターを福岡県弁護士内に立ち上げました。

筑豊地区の学校関係の皆様も、出前授業をぜひ積極的にご利用ください。

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